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向着不断挑战的小巨人大岛绫乃描绘的梦想舞台vol.2

「成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」――この言葉を胸に、幼い頃から憧れた夢の舞台に向かい続ける大嶋あやの。何度も立ちはだかる壁に挑み、倒れても立ち上がるその姿は、「人間が想像できることは大概できる」という信念を体現している。「SASUKE」や「ninja warrior」といった挑戦的な競技で活躍し、日本代表を目指す彼女は、身長155cmという小柄な体から繰り出される卓越したスピードと技術でスピードクライミングにも取り組み、世界大会を目指している。彼女の挑戦と成長のストーリーに注目してほしい。※トップ画像:撮影/松川李香(ヒゲ企画)

图标Ippei Ippei | 2024/08/28
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不断挑战的小巨人大岛绫乃,向梦想的舞台vol.1迈进

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思わぬ転機、東京シティ信用金庫への就職

2017年、私は東京シティ信用金庫に就職しました。幼稚園の先生の免許を取得するための学科に通っていたため教育実習と重なり、春の就職活動ができませんでした。秋の就職活動のタイミングで、母が信用金庫の職員だったこともあり、「午後5時(17時)に仕事が終わる」という点に魅力を感じ、東京シティ信用金庫に応募しました。無事に内定をもらい、入社することになりました。

社会人生活のリアル。 古き良き体質と新たな学び

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)
実際に社会人生活が始まると、上下関係の厳しさや金融機関ならではの“ミスをしてはいけない”正確性を重視する仕事の大変さを痛感し、「ザ・社会人」という感じの生活が待っていました。一方で金融業界では珍しく制服はなく、信用金庫のエプロンを着用していました。でも髪の色などの規制はあったため、今のような髪色にはできませんでした。とはいえ信用金庫は地域密着型なので、お客様とのコミュニケーションが多く年齢層も幅広いため、いろんな方とお話しする機会があります。また、年配の上司が多く、その方々との関わり方を学ぶことができました。これらの経験は、私にとって非常に貴重なものでした。

ドイツ版SASUKEに挑戦!未知の世界への飛び込み

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画像提供 / 本人(大嶋あやの)

2019年、私はドイツ版SASUKE「ninja warrior Germany 4nations special」に日本代表として選ばれました。番組が選抜したメンバーで構成され、5人1チームで、そのうち1人は必ず女性が含まれるというルールでした。私はその女性メンバーとして選ばれ、ドイツに向かったのですが、初めての海外での挑戦で、セットや環境が日本と異なり、やりにくさを感じました。言葉も通じないため、さまざまな困難がありましたが、それ以上に新しい経験を楽しむことを主な目的として過ごしました。スーパーに買い物に行ったり、散歩したり、普段会えない海外の人とも話したりすることで、異文化を楽しみました。驚いたのはカフェでGreen teaを注文したら砂糖がついてきたということです。日本での当たり前が異国の地では当たり前じゃないということが新鮮で楽しく、これはこの土地を楽しまないともったいないと思い、辿々しい英語でなんとかコミュニケーションを取り、「私の英語どれだけ伝わるかゲーム」と名付けてドイツでの生活を楽しみました。

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画像提供 / 本人(大嶋あやの)
SASUKEの収録では、全力で勝ちに行くというよりも、異国の地で普段経験のないエリアに挑戦するということを楽しむように心がけました。ヨーロッパやアメリカの選手は身長が高く、ninja warrior のエリアは大きいものばかりなので日本人には不利なことが多いです。もちろん勝ちたい思いはありますが、それだけにとらわれてしまうとせっかくの初めての海外戦がもったいないと思ったので、日本のSASUKEでは触れることのないエリアや会場の空気感を味わうことに集中しました。

スピードクライミング日本代表を目指して、新たな挑戦の決意!

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

2021年、私は信用金庫を退職し、スピードクライミングの日本代表を目指す決断をしました。ドイツ版SASUKEで日の丸を背負った経験が大きく影響しています。エンターテイメントの世界で日の丸を背負うことは貴重な経験でしたが、次第に競技の世界で日の丸を背負いたいという思いが強くなっていました。元々ボルダリングでは日本が強く、私が日本代表に入るのは難しいと思っていました。そこで当時競技人口が今より少なかったスピードクライミングに挑戦することにしました。しかし、練習拠点が限られており、仕事を続けながらの練習は難しいと感じたため、仕事を辞めて本格的に参入する決断をしました。

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画像提供 / 本人(大嶋あやの)

スピードクライミングを始めた当初は、うまくいかないことが多かったですが、今は少しずつわかってきて練習メニューなど自分で組み立てられるようになりました。スピードクライミングの楽しさは自己ベストを更新した瞬間にあり、これまでの努力が報われたと感じる一瞬です。トレーニングではウェイトトレーニングや陸上のスプリントトレーニング、ボルダリングの壁を登る練習を行い、自分に足りない部分を補うことを重視しています。

特別な一足、 シューズ秘話

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

スピードクライミング用のシューズは種類が少なく、始めた頃から選べるものが限られていました。最近では新品の在庫がほとんど入ってこず、シューズの値段も上がっているため、頻繁に買うことが難しいです。シューズは1ヵ月半で履きつぶしてしまうため、ソールの張り替えをして使っています。履いた時に足が痛くならない靴を見つけるのも一苦労で、足型に合うシューズを探し出して履いています。私が履いているスピードクライミング用のシューズは黒一色で、夏には非常に暑く、履いていると足が焼けそうになります。時々脱いで足を冷ましてクライミングをすることもあります。スピードクライミング用のシューズはつま先しか使わないため、全体的に軽く締め付けも少ないため、履いていてもストレスが少ないです。

個性と自己表現 金髪へのこだわり

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撮影/松川李香(ヒゲ企画)

クライミングの競技中は顔が映らず、背中しか映らないため、一目見て自分だとわかるようにするために髪型にこだわっています。金髪にしているのもそのためです。社会人として信用金庫で働いていた時にはできなかった色なので、その反動もあって今は金髪にしています。


VOL3につづく。


大嶋あやの(おおしま あやの)  
1994年7月14日生まれ、東京都出身。日本女子体育大学卒業。幼少期から新体操、バレーボール、ソフトボール、ボルダリング、スピードクライミングと幅広いスポーツに取り組み、現在はスピードクライミング選手として活動中。2015年からはTBSテレビの『SASUKE』に出演している。特技は数独とバレーボール、趣味はギターやピアノの演奏、読書。


Hair&make:Marijo Nishizawa(PUENTE Inc.)
Photo:Rika Matsukawa