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【解説】前人未到の最重量級制覇! “レスリング女子フリースタイル76kg級”金メダル 鏡優翔

レスリング女子フリースタイル76kg級の鏡優翔は、アメリカのケネディ・アレクシス・ブレーデスと決勝で対戦。大一番を制し、日本に同階級初の金メダルをもたらした。※トップ画像出典 / Getty Images

图标kinggear图标KING GEAR编集部 | 2024/08/22

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出典/Getty Images

鏡はエクアドル代表のヘネシス・ロサンヘラ・レアスコ・バルデス、トルコ代表のヤセミン・アダル・イイトとの戦いに勝ち進むと、準決勝でコロンビア代表のタティアナ・レンテリア・レンテリアと激突。>前半を終えて2ポイントをリードされるも、後半には得意のタックルから相手の背後を取り、そのまま回転させて4ポイントを奪取し、逆転に成功。日本人として初めて同階級のファイナルの舞台に上がった。

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決勝でも、得意技が光った。1-1で拮抗した展開の中迎えた後半、鏡がタックルを決めて2ポイントを奪うと、その後は相手にポイント与えず、3-1で勝利。日本人女子が最重量級でメダルを獲得するのは、2008年北京大会の浜口京子(72kg級、銅メダル)以来。前人未到の最重量級制覇となった。


<パリ五輪の戦績>

1回戦:ヘネシス・ロサンヘラ・レアスコ・バルデス/○2-0
2回戦:ヤセミン・アダル・イイト/○3-0
準決勝 :タティアナ・レンテリア・レンテリア/○4-2
決勝 : ケネディ・アレクシス・ブレーデス/○3-1

<概要>
2001年生まれ、22歳の鏡は、栃木県でレスリングを始めた。中学3年でJOCエリートアカデミーに入校すると、高校2年次には全日本選手権72kg級のシニアの大会で優勝を果たすなど、中学時代から現在まで各世代の主要大会で数々の勝利を収めてきた。

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東洋大学進学後、2023年にベオグラードで行われた世界選手権では、アメリカ代表で元世界チャンピオンのアデライン・グレイやキルギス代表のイペリ・メデトキジら難敵を退け優勝。この大会で金メダルを獲得したことで、パリ行きの切符を手に入れた。パリ五輪での優勝によって、日本の女子レスリングに初めての最重量級の金メダルをもたらした。鏡の金メダル獲得によってパリ五輪での日本女子レスリングのメダル獲得数は8となり、こちらも史上最多記録が塗り替えられた。