パリ五輪開会式を振り返るーレディー・ガガ、セリーヌ・ディオンらがパフォーマンスを披露
パリ五輪の開会式が現地時間7月26日(日本時間26日深夜〜27日未明)に行われた。※トップ画像出典/Getty Images
来源/盖蒂图片社
「広く開かれた大会」をテーマにしたパリ五輪の開会式は、五輪史上初となる競技場の外で開催された。雨は降りしきるあいにくの天候とはなったが、セーヌ川をクルーズしながらトロカデロ広場へと向かう選手たちに市民が川沿いから手を振る様子は、過去の五輪にはない新鮮な光景だった。
来源/盖蒂图片社
式典のスタート時には、オステルリッツ橋から青、白、赤の煙幕が打ち上がり、パリの街がフランス国旗のトリコロールカラーで彩られた。
各国の選手たちが続々と船に乗って登場。オステルリッツ橋からアンヴァリッド、コンコルド広場、ノートルダム大聖堂、グラン・パレなどを経由してエッフェル塔の向かいのトロカデロ広場に至る約6kmをパレードした。
来源/盖蒂图片社
日本選手団の旗手は、フェンシング女子サーブルの江村美咲と、パリ五輪唯一の新競技として採用されたブレイキン男子の半井重幸(Shigekix)が務めた。選手たちの勇姿を一目見ようと駆けつけた沿道の市民に、日本の選手たちは笑顔で応えていた。
来源/盖蒂图片社
アメリカの人気歌手、レディー・ガガが開会式のオープニングに登場した。キャバレーの世界観を表現したという黒いドレスを身に纏って現れたレディー・ガガは、フランスの著名なエンタインナーであるジジ・ジャンメールの楽曲「Mon Truc en Plumes」をパフォーマンスした。
セーヌ川沿いにあり、かつて監獄として使われたコンシェルジュリーでは、かつてこの場所で処刑の日までを過ごしたマリー・アントワネットを想起させるパフォーマンスが披露された。斬首されたマリー・アントワネットを想起させる人物が建物の窓辺に自身の首を持って姿を現し、ヘヴィメタルバンド「ゴジラ」の演奏をバックに歌うというインパクトの強いパフォーマンスは大きな話題となった。
来源/盖蒂图片社
ルーブル美術館の所蔵品を模したオブジェがセーヌ川沿いに登場した。
フランスの人気シンガーのアヤ・ナカムラは自身のヒット曲でもある「Djadja」と「Pookie」や、シャルル・アズナヴールの「For me formidable」といったフランスで長く歌い継がれる名曲を織り交ぜたパフォーマンスを披露した。
来源/盖蒂图片社
セリーヌ・ディオンの歌声と共に聖火が灯され 17日間の熱戦が幕開け
式典の会場であるトロカデロ広場にクルーズを終えた選手たちが続々と到着すると、エッフェル塔がライトアップされ、いよいよ開会式の幕が上がった。
来源/盖蒂图片社
冒頭では元フランス代表のサッカー選手、ジネディーヌ・ジダンが聖火を持って登場。選手の移動中も仮面をつけてトーチを持った謎の聖火ランナーが、オルセー美術館やルーブル美術館など雨の降りしきるパリの街の名所の前を駈け抜け、聖火を会場へと運んだ。五輪の旗を纏った騎士が登場し、セーヌ川を駆け抜けた。
来源/盖蒂图片社
謎の聖火ランナーと機械仕掛けの馬が運んできた聖火が、開会式冒頭の映像に登場したジダンに手渡されると、さらにスペイン人テニスプレーヤーのラファエル・ナダルに渡り、聖火は船に乗せられた。
来源/盖蒂图片社
2004年アテネ五輪の水泳自由形金メダリストのロール・マナドゥ、元NBA選手のトニー・パーカーにリレーされた聖火は、最終ランナーを務める柔道男子100㎏超級フランス代表のテディ・リネールと、1996年のアトランタ五輪で3つの金メダルを手にした陸上短距離のマリージョゼ・ペレクによって熱気球の形をした聖火台に炎が灯された。
来源/盖蒂图片社
カナダ出身の歌手で、2年前にスティッフパーソン症候群を患っていることを明らかにしたセリーヌ・ディオンが、ひさびさに表舞台に登場。エッフェル塔に設けたれたステージで、フランス人シャンソン歌手エディット・ピアフの楽曲「愛の讃歌」を歌い上げ、このと気、熱気球を模した聖火台は空中に舞い上がった。
来源/盖蒂图片社
炎の灯った聖火台がパリの空に舞い上がると、4時間に及ぶ開会式はフィナーレを迎えた。