【NTTジャパンラグビー リーグワン】昨シーズン王者の東芝ブレイブルーパス東京連覇に向けての準備十分
東芝ブレイブルーパス東京の定例記者会見が行われ、リーチマイケル主将を軸にリーグワン連覇に向けて入念な準備をするチームの様子が語られた。※トップ画像/東芝ブレイブルーパス東京
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会見の前に行われた公開練習では、フォワードはスクラムを調整、バックス陣はパス練習と一つ一つを丁寧に確認しながら進め、昨年のリーグワン王者であることに浸ることもなく今シーズンに向けた一つ一つのプレーを丁寧に作り上げることに集中して取り組んでいた。
昨シーズンのリーグワン優勝チームとして浮かれていることはない
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トッド・ブラックアダーHCは新シーズン個人の目標としては、「『よりよく、改善』もっといいラグビーをお見せしたい」と語った。
「去年の今頃と今とで何か進歩していることはあるか?」との質問に、トッドHCは「フィジカルの部分で昨年よりかなりいい状態かなと思っています」、「選手一人ひとりの動きの質が昨年より格段に良かったりとか、そういう細かい動きに見られる改善してきた部分というのは見えています」と胸を張った。
さらに「優勝できたことをいつまでも振り返っている、そこにしがみつこうとしてるっていうよりも優勝できたことで得られる自信だったりとか、多少の余裕だったりとか、自分はこういうプレーをしていいんだっていうようなポジティブな信念、自信っていうものを得てくれたのかなと。いまだにまだ俺は優勝したしなという振り返ってる選手は一人もいない」と続けた。
リーチキャプテン、原田衛バイスキャプテンの体制は2シーズン目へ!
昨シーズンはトッドHCより強く頼まれてキャプテンを引き受けたリーチであったが、今年の8月に「もう一年やりたいと来年キャプテンやりたいとやらせてくれっていうような話があった」とのことなので、キャプテンとしてありたいチームの姿があるのであろう。(これに関してリーチはその後の囲み取材で少し違うというような素振りを見せたが……)
連覇に関しての質問にも「優勝したチームは個人的にも満足してしまったら成長できない、改善しなければならない。満足しない。」と気を引き締めた。
2024-25シーズンの試合数増加について
試合数はこれまでより2試合増えて、18試合。さらにプレーオフトーナメントの参加チームは、リーグ戦上位6チームに拡大することがリーグワンより発表されている。
「18試合、バイウィークも減って、連戦のブロックが増えて、『スケジューリングだけでもかなりタフなものがあるな』というのは予測しています」
「しっかり選手層の厚みというところにも着手したい。スコッド全体としての強さが図れるのかなと思う」
「若さもあって、ハードワークもできてという我々のチームにとってはすごくいいチャンスなのかなと思っています」
試合数も増えるが、昨シーズン終了後から休むことなく代表活動をしているリーチのほか、原田衛、ワーナー・ディアンズ、ジョネ・ナイカブラに対するケアも欠かせない。
トッドHCは「怪我の進行具合だったり、怪我をしているかどうかっていうところも含めてモニタリングしていって、最終的には 11 月の末ですかね?代表活動が終わってチームに戻ってきたタイミングで彼らのもちろんフィジカル面とメンタル面でどれほど疲弊してるのかというところを確認しながら、本人と会話をしてっていうところになってくるかなと思います」と語った。
北海道での開催にリーチ主将も意気込む
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2025年3月30日に札幌の大和ハウス プレミストドームで三重ホンダヒートとのゲームを開催することが決定している。
会見後の囲み取材でリーチは「すごく楽しみ」「ずっとお願いしてきたこと」と喜びを表した。荒岡社長も「地方でトップチームの試合を見ることができないので、地元の子どもたちが来て喜ぶような機会を作れないか、ゆかりのある地域でホストゲームを開催したい」とリーチマイケルにとって第二の故郷である北海道のファンの前でプレーを披露するのが楽しみである。
昨シーズン比約2倍のファンクラブ
画像提供/ 東芝ブレイブルーパス東京
ファンクラブ会員の入会状況については「募集開始2週間で昨区シーズン比1.9倍」と荒岡社長より説明があった。昨年度優勝チームということもあり、また、選手との交流ができる特別プログラムが魅力のスーパープレミアム会員(税込110,000万円)は定員を60名としたが即完売、プレミアム会員(税込33,000円)も今シーズンは完売しているという。
プレシーズンマッチは10月26日府中で開催
すでにプレシーズンマッチを始めている他のチームもあるが、東芝ブレイブルーパス東京は10月26日相模原ダイナボアーズとの対戦から始まる。遅めのスタートとなる印象もあるがこれに対しトッドHCは「相手と試合をして、現状わかるというよりも、自分たちにしっかりチャレンジして、その中で学びを得て、最終的に自分たちじゃない対戦相手と戦う準備をする。それまではしっかり自分たちに矢印に向けるというような意図でやってます。」と考えを明かした。
過去は振り返らずにひたむきに練習している彼らに期待したい。
日時:10月26日(土) 12:00
場所:三菱重工相模原ダイナボアーズ 東芝府中グラウンド