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姫野和樹らが代表に復帰!エディー・ジョーンズHCが見据えるオールブラックス戦への展望

日本代表HC復帰を果たしたエディー・ジョーンズ率いるラグビー日本代表が、10月26日に「オールブラックス」ことニュージーランド代表との対戦(日産スタジアム)を迎える。20歳の現役大学生の矢崎由高らを積極的に起用し、若手の底上げを進める指揮官が会見に応じ、世界最強軍団との対戦に向けた抱負を語った。※メイン画像:提供/(C)JRFU

图标 fopv vbvqbakadu白鸟淳一 | 2024/10/23

日本代表HC復帰を果たしたエディー・ジョーンズ率いるラグビー日本代表が、10月26日に「オールブラックス」ことニュージーランド代表との対戦(日産スタジアム)を迎える。10日の日本代表メンバー37名と練習生2名の発表を受けて、エディー・ジョーンズが会見に臨んだ。

白星のないオールブラックス打破を目指す!選手選考と新世代の台頭

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作者拍摄

――まずはニュージーランド代表戦への意気込みを聞かせてください。

エディHC:過去の数十年に渡り、80%近い勝率を誇る強いチームですが、我々の現状を確認する素晴らしいチャンスと捉えています。

どんどんと相手を追い詰めていくこと、ハードにチェイスし、相手に立ち向かっていくことがとても重要だと思っているので、我々としては良い形で準備をして試合を迎えたいです。

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――選手選考の方針について聞かせてください。

エディHC:その時の試合に出られるベストなプレーヤーを選ぶことに尽きると思います。 今回はケガなどの事情により約10名の招集を見送りましたが、そのような場合には、試合に出られないプレイヤーに代わり、次のベストのプレイヤーを選ぶという方針です。

――中楠一期選手(SO・リコー)やオペティ・ヘル選手(PR・クボタ)、松永琢朗選手(SO・リコー)が初招集されました。

エディHC:日本のラグビーに新しい世代のプレイヤーが必要であると感じています。2020年から2023年の3年間で、33名の選手が日本代表のキャップを獲得しましたが、2024年に関しては、1年間ですでに17名が新たに代表のキャップを手にしています。

私としては、新しい世代をどんどんと築き上げていくことによって、選手層やスコッドの質を上げられるのではないかと思っています。

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――李承信選手(SO、コベルコ神戸)山沢拓也選手(SO、埼玉ワイルドナイツ)が今回はメンバーから外れました。10番、15番のポジションにはどの選手を起用するのでしょう?

エディHC:チームの司令塔の役割を果たす10番(SO/FH)には、矢崎由高(早稲田)、松永琢朗(東芝)。15番には立川理道(クボタ)、中楠一期(リコー)をオプションとしています。

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――中楠一期選手(SO・リコー)や松永琢朗選手(SO・リコー)を招集したのはどのような意図があるのでしょう?

エディHC:松田力也(SO)、松島幸太朗(FB)が召集できないことになり、10番のところをずっと探していました。我々の求めているスタイルに合ったプレーができる選手であり、勇気を持って積極的に仕掛けられるところ。ボールを持ってない時のワークレートが高い点や、ゲームに積極的に絡んでいくような姿勢についても評価しています。

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――パシフィックネーションズカップ(以下、PNC)では、決勝でフィジー戦(9月21日・花園)に敗れました。大会を振り返ってみていかがでしたか?

エディHC:みなさまがご存知のようにフィジー戦においてはまだまだ足りない部分が出ましたが、それでも決勝に至るまでの過程では、素晴らしい成長を見せられたと自負しております。

特にアタックに関しては、我々が目指す超速ラグビー、超速アタックをお見せできる時間帯が伸びたと思っていて、この点に関しては著しい成長だと感じています。

試合開始から60分間頃までは、とてもいい形でプレーすることができましたが、最後の20分で我々の課題が浮き彫りになりました。特にハンドリングのエラー、ブレイクダウンのスキルに関しては、課題として取り組まないといけないと思っていますが、方向性に関してはとてもいいものだと思っておりますし、今後もこのまま継続していきたいと思っています。

復帰した姫野への期待とオールブラックス戦に向けた戦略とは

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――昨年のW杯で主将を務めた姫野和樹(トヨタ)が、1年ぶりに復帰を果たしました。

エディHC:姫野とはすでに数回会っていて、フィジー戦の後にも名古屋で会って話をしましたが「手術したひじの経過はかなり良い」と本人から聞いています。トレーニングのデータを見ていてもとても良い形で回復していることがわかりましたので、招集に至りました。

――姫野選手にどんなことを期待しますか?

エディHC:私は姫野が世界一のラグビー選手であり、バックローになることを期待しています。これは彼の仕事でもあると思っています。

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――姫野選手はオールブラックス戦に出場できるのでしょうか?

エディHC:とても才能に溢れたプレイヤーですし、出場の可否という点については、100%可能であると思っています。

私がオーストラリアで学生生活を過ごす姫野のことを見ていた限りでは、彼と同世代のグループにおいては、最も優れたプレーヤーだったと思っています。能力に長けたプレイヤーですが、ここからどれぐらいハードワークができる心構えや意気込みがあるのか。これからはハードな動きが必要になってくると思いますので、どれぐらいできるのかを合宿で見極めたいと思います。

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――オールブラックス戦に向けた抱負を聞かせてください。

エディHC:ニュージーランドに関しては、我々としてもスピードに乗ったアタックと強固なディフェンスで相手に挑んでいきたい。常に仕事をし続け、集中力を高めていくことを目指して試合に挑みたい。ニュージーランドチャンスを決して逃さないチームですから、私たちも決して油断することなく、すべての神経を集中させて試合に挑みたいと思います。

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――日本代表はオールブラックスに対して0勝7敗と、これまで勝利がありません。対戦に向けて何か対策はありますか?

エディHC:やはりニュージーランドはアンストラクチャー(混沌とした状況)からの攻撃に関しては世界一であり、長い間その部分を誇りにしているチームだと思っています。 したがって、我々としてはストラクチャーの状態でアタックを長く続けること。そしてストラクチャーの状態からキックをすること目指していきたい。

あとは決して相手を恐れずに、積極的に仕掛けること。ニュージーランドをどんどんと追い詰めていくことが大切です。それができるほどチャンスは増えますし、我々が目標としている「ニュージーランド代表に初めて勝つ日本代表チームになること」に近づけるのではないかと思います。これまでのニュージーランドと日本の対戦を見ていくと、平均としては85対14でニュージーランドが勝利しています。

やはりニュージーランド代表と我々との間にはかなりのギャップがあると思っていますが、それでも相手のことを尊敬しすぎてしまうのではなく、相手を追い詰め続けること。そして恐れない気持ちを持って戦いたいと思います。

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――オールブラックスとの対戦は今後のチーム作りにどのような影響を及ぼしそうですか?

エディHC:ニュージーランドは世界一のチームですし、対戦によって私たちのピークを試せるチャンスだと思っています。

スコット・ロバートソンHCが率いるニュージーランド代表は、これまで以上に恐れないチームになっているように感じますし、私たちが先制することが勝利に向けて大切な鍵を握るのではないかと思っています。

ニュージーランドに先にポイントを許してしまうと、そこからどんどん勢いに乗り、突き放されてしまう。特にロバートソン氏が率いる今のチームにはそういった傾向が強いと思いますので、まずは先制されないようにしたいです。試合の60分過ぎまで接戦に持ち込めたら、我々が勝てる確率は確実に上がると思っているので、恐れずに挑みたいと思います。

これから合宿を経て、ニュージーランド代表に挑むこととなりますが、選手たちにニュージーランドに挑み続けられる自信を植え付けられるかどうかが私の仕事でもあり、そこが肝になると思っていますので、若いプレイヤーたちと一緒に集中してワークをしていくことを楽しみにしています。

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メンバー構成

【FW】
岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)
竹内柊平(浦安D-Rocks)
為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)
茂原隆由(静岡ブルーレヴズ)
木村星南(東芝ブレイブルーパス東京)
坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)
松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ)
秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)
エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)
サウマキ・アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ)
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)
姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
ファカタヴァ・アマト(リコーブラックラムズ東京)
アイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ)
テビタ・タタフ (ユニオン・ボルドー・ベグル)
ファウルア・マキシ (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

【BK】
飯沼蓮(浦安D-Rocks)
小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
斎藤直人(スタッド・トゥールーザン)
藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
立川理道(主将、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
中楠一期(リコーブラックラムズ東京)
長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)
浜野隼大(コベルコ神戸スティーラーズ)
池田悠希(リコーブラックラムズ東京)
梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)
シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)
ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)
矢崎由高(早稲田大)

<練習生>
村田大和(京都産業大)
海老沢琥珀(明治大)