注目の日本人対決!フライブルク対ボルシアMGを控えた“板倉選手”が戦友・堂安選手を分析した結果とは?
ドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガで活躍する堂安律選手と板倉滉選手。一時は同じオランダのフローニンゲンでプレーをしていた2人は、別々のチームとなった後もドイツでの親交を深めている。配信サービス「ABEMA」の番組「ABEMAスポーツタイム」#63では、直接対決を控える堂安律選手と板倉滉選手の現在について特集した。※トップ画像出典/Getty Images
海外挑戦の苦悩を回顧
2019年にオランダ・フローニンゲンに移籍した板倉滉選手。慣れない海外、英語もまだ完璧には習得していない中での生活には、さまざまな苦悩があった。
「オランダでの公式戦の初戦で、車の中に試合に必要な荷物を全部置いた状態で車の鍵をなくしちゃったんですよね。オランダではスパイクもすね当ても自分で用意しなくてはいけないのに、英語も話せないしどうしようと。そこで堂安選手に連絡してスパイクをマネージャーさんに持ってきてもらうなんていう出来事もありました」と板倉選手。
板倉選手は、英語を話せない中でもチームメイトとのコミュニケーションを積極的に行っていった。誘われれば断らない、「とりあえず飛び込んでみる」スタイルでチームメイトと交流し、試合に活かしていった。
このように、オランダで生活する中で英語を習得した板倉選手は、ドイツに移籍後、不動のレギュラーとして活躍し続けている。プライベートでもさまざまな困難や苦悩を乗り越えた板倉選手。オランダ、ドイツでの経験を経て、堂安選手とあわせ日本代表には欠かせない選手に成長した。
板倉が戦友・堂安律を分析!
2024年11月30日に板倉選手と堂安選手は直接対決を果たすこととなった。今や日本代表に欠かせないウィングバックに成長した戦友・堂安選手のプレーを、板倉選手はどのように見ているのだろうか。
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「一言でいうと『嫌な選手』。堂安選手はボールを失わないんですよね。パス、ドリブル、シュート、すべてをクオリティ高くこなせます。相手が嫌だと思う場所はどこかを考えて走りこんだりしますね。堂安選手が対戦相手となると、攻撃されるのも嫌なのですが、守備でもチームのために相当頑張るので、『相手にするのは嫌な選手』という印象があります。
堂安選手が在籍するフライブルクでは、守備の部分で求められるものが多いそうです。『守備ができない選手は試合に出さない』と常々いわれているチームの中でずっとスタメンで出場しているので、堂安選手も守備を相当意識してプレーしていると思います」
戦友を冷静に分析し、高く評価する板倉選手も、今季は4ゴール1アシストと絶好調だ。直接対決を控え、板倉選手は独自の「堂安選手攻略法」を考えているという。
第4節ハイデンハイム戦で魅せた堂安選手のスーパーゴールを振り返り、「一対一で対峙するときには、左足で振らせたくないのでまず左足を切りますね」と語る。
サイドバックが対応し、板倉選手は後ろのカバーとして対応する場合にはどうするかと尋ねられると、「堂安選手がカットインして入ってきたタイミングで、ちゃんと出られるようにしておく、コースに体を入れておくなどの準備をしておかないといけないと思います」と板倉選手。
続けて、「堂安選手にばかり意識を向けるとほかの選手に抜かれてしまうのですが、それでもそういった準備をしておかないと、と思います。得点パターンが多く、今シーズンはヘディングでも得点をとっていたりと、ディフェンスをしていても対堂安選手の難しさを感じます。どんどん怖い選手になっている印象です」と、対堂安選手の難しさをこぼした。
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フライブルクでもう1人注目しておきたいのが、堂安選手の逆サイドで活躍する、イタリア代表のグリフォ選手だ。今季は3ゴール5アシストの活躍をみせており、堂安選手とグリフォ選手の両サイドはフライブルグ最大の武器と称される。
「グリフォ選手もボールを持って時間を作れるタイプで、クロスの質も高いんですよね。味方の上がりを両ウイングで溜めて作れるチームです。そこに人数をかけられるならかけたい、プレスバックのスピードは大事になると思います」。
『ABEMAスポーツタイム』
タイトル:#63
配信日:2024年11月24日(日)22:00~ 毎週日曜日配信
内容: スポーツ界をにぎわせている話題かた最新情報まで、番組ならでは視点で取り上げる”スポーツ”が一層面白くなる番組。
※記事内の情報は配信時点の情報です