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パリ五輪・日本人メダリストの活躍と注目の戦いを総括(大会11日目)

現地時間7月26日 に開幕したパリ五輪も、8月11日の閉会式をもって、17日間にわたる熱戦の幕が下された 。ここでは 8月6日の(日本時間8月6日〜7日)大会11日目にメダルを手にした日本人選手たちの活躍や、注目選手の戦いぶりを振り返る 。※トップ画像出典/Getty Images

图标kinggear图标KING GEAR编集部 | 2024/08/23

大会11日には男子体操種目別に出場した岡慎之助が『鉄棒』で金メダル、『平行棒』で     銅メダルを獲得した。

男子体操種目別 鉄棒 金メダル/平行棒 銅メダル 岡慎之助  

体操の競技最終日を迎えた現地時間8月5日     に男子体操の種目別競技が行われ、団体総合と体操総合で2     つの金メダルを獲得して勢いに乗る岡慎之助が鉄棒と平行棒に出場し、新たに2     つのメダルを手にした。

鉄棒 金メダル

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男子体操の種目別決勝には予選を通過した8選手が出場し、1回の演技による得点で優勝が争われた。予選5位で決勝に進んだ岡慎之助は2番手で登場。『順手背面車輪』や『コールマン』などの高難度の技を成功させて14.533の高スコアを叩き出して首位に立つと、その後に登場する選手が失敗や落下が相次いだこともあり、リードを守ったまま競技を終えて今大会3つ目の金メダルを手にした。団体総合、個人総合と合わせた日本人選手の3     冠は、1972年びミュンヘン五輪に出場した加藤沢男以来52年ぶり。なお、杉野正尭は落下の影響により得点が伸びずに、11.633点で7位に終わった。

平行棒 銅メダル

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『鉄棒』の決勝に先んじて行われた『平行棒』の決勝に出場した岡は、プレッシャーのかかる最終8番目で登場して15.300点を獲得。日本人選手としては2004年アテネ大会の冨田洋之以来20年ぶりに『平行棒』での表彰台に上がった。

東京五輪の同種目で金メダルを手にした鄒敬園(ゾウ・ジンユエン、中国)やイリア・コフトゥン(ウクライナ)らが高得点を記録した     後の最終8人目で登場した岡は、E難度の『バブサー』や『マクーツ』を成功させ、15.300点で銅メダルを獲得した。パリ大会で4個のメダルを獲得した岡は、1984年ロサンゼルス五輪で5個のメダルを獲得した具志堅幸司に次ぐ快挙を成し遂げ、新たなエースの誕生を印象付けた。なお、岡と同じく『平行棒』に出場した谷川航は『宙返りひねり倒立』での減点などが響き、14.113点の6位に終わった。


サーフィン男子 稲葉玲王 5位・五十嵐カノア、コナー・オレアリー 9位

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南太平洋のフランス領タヒチで行われたサーフィン男子には、東京五輪で銀メダリストの五十嵐カノア、稲葉玲王、コナー・オレアリーの日本人選手3名を含む24選手が出場した。

世界屈指のサーフスポットと言われ、浅瀬の珊瑚礁にぶつかって発生する独特なビッグウェーブが特徴的なチョープーで行われた試合の行方に多くの注目が集まっていたが、 コンディション不良に伴う日程変更が相次ぎ、現地時間の8月6日に男女の決勝が行われることとなった。

※男女とも1回戦、2回戦の得点で1位になった選手が3回戦に進出するルール。準々決勝以降の決勝トーナメントは2選手による対戦形式で行われる。

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予選を勝ち上がった五十嵐カノアは、トーナメント形式による第3ラウンドでガブリエル・メディーナ(ブラジル)と対戦した。

試合の序盤に9.90点をマークしたメディーナを追いかける展開になった五十嵐は、果敢に高難度の技に挑んだものの、得点を伸ばせずにここで敗退。準々決勝進出と2大会連続のメダルを逃すこととなった。コナー・オレアリーも第3ラウンドで逆転負けして敗退が決まる中、稲葉玲王は世界選手権を2度制覇した実績を持つフィリペ・トレド(ブラジル)を下し、日本人選手としては唯一の準々決勝進出を決めた。

続く準々決勝でアロンソ・コレア(ペルー)と対戦した稲葉は、3本目に『チューブ』を決めて7.33ポイントを獲得して試合を優位に進めたが、終盤でコレアに逆転を許して0.34点差で敗退。惜しくも準決勝進出を逃した。

サーフィン女子 松田詩野 9位

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1回戦で3人中2位(11.16点)に終わった松田詩野は、2回戦でテレサ・ボンバロット(ポルトガル)と対戦した。高得点を出しにくい難しいコンディションの中での試合となったが、松田は4本目でチューブに乗って7.67点をマークし、合計9.77点で3回戦進出を決めた。

コンディション不良による2日間の試合の延期を経て、松田はナディア・エロスタルベ(スペイン)と対戦したが、波の少ない難しい状況の中で得点を伸ばせず。終盤で持ち前のターンを見せたものの2本合計で5.84点に終わり、8.34点をマークしたエロスタルベ に敗れた。