パリ五輪・サッカー女子 アメリカに惜敗でなでしこジャパンは準々決勝敗退
東京2020から2大会連続でオリンピックに出場したサッカー女子日本代表。2012年ロンドン五輪以来のメダル獲得を目指した彼女たちのパリでの闘いを振り返る。※トップ画像出典/DeFodi via Getty Images
第3戦 ナイジェリア
来源/盖蒂图片社
現地時間7月31日に行われたナイジェリア戦に、なでしこジャパンは、前節ブラジル戦から4選手を入れ替えた布陣で臨んだ。石川璃音、植木理子、大会直前の怪我で離脱していた北川ひかる、林穂之香の4名はパリ五輪で初めての先発出場を飾った。
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▼先発メンバー
1. 山下杏也加 4. 熊谷紗希 5. 高橋はな 13. 北川ひかる
20. 守屋都弥 21. 石川璃音 14. 長谷川唯 16. 林穂之香
9. 植木理子 11. 田中美南 17. 浜野まいか
引き分け以上で自力での予選突破ができる日本は、2連敗で勝つしかないナイジェリアを相手に前半から試合の主導権を握り、前半22分には長谷川を起点に植木のアシストから浜野が決めて先制点を奪った。さらに攻撃の手を緩めない日本は、32分にクロスバーに当たった植木のシュートの跳ね返りに田中が反応し、点差を広げた。42分には相手にゴールを許したものの、前半アディショナルタイムに北川のフリーキックが直接決まって3対1で前半を折り返した。
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後半に入ると、なんとしても勝利を上げたいナイジェリアの気迫とフィジカルに押し込まれる場面もあったが、集中した守備で反撃の芽を摘み、優位に試合を運んだ日本は3対1のまま勝利。怪我人が相次ぎ、まさに総力戦となった予選リーグを、2勝1敗の勝ち点6、グループリーグ2位の成績で突破した。
決勝トーナメント1回戦 アメリカ
現地時間の8月3日、予選リーグ・グループCを2位で通過したなでしこジャパンは、準々決勝でアメリカ代表と対戦した。アメリカ代表はグループBを3戦全勝の首位で突破している。そしてアメリカは日本にとって、過去の対戦成績で1勝30敗8引き分けと大きく負け越している苦手なチーム。2012年ロンドン大会以来のベスト4を狙う日本にとって、大きな壁となる存在だ。日本代表は前節に戦列に復帰しゴールを決めた北川やスペイン戦後に足の不調を訴えメンバーから外れていた藤野を先発に加えた布陣で臨んだ。
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▼先発メンバー
1. 山下杏也加 3. 南萌華 4. 熊谷紗希 6. 古賀塔子
13. 北川ひかる 20. 守屋都弥 8. 清家貴子
10. 長野風花 14. 長谷川唯 15. 藤野あおば 11. 田中美南
世界ランキング5位の強豪との1戦で、前半は日本は粘り強い守備で相手の決定機こそ作らせないものの、終始アメリカに押し込まれる展開が続く。0対0で凌いで迎えた後半は、日本は徐々に攻撃面でも見せ場を作り、長谷川を中心に相手ゴールを脅かす回数を増やしていく。しかしシュートの決定力に欠け、両チーム無得点のまま試合は延長戦に突入した。
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延長戦の序盤も守備に割く時間が多くを占めるものの、フィジカルに勝るアメリカの攻撃を集中した守備で凌いでいた日本だったが、延長前半アディショナルタイムに相手選手に豪快なシュートを叩き込まれた。その後日本はFWの千葉を投入するなどして攻撃を活性化させ同点を狙うものの、決定的なチャンスを生み出せず、そのまま試合は終了。3大会ぶりのメダルへの挑戦は、ラウンド8で悔しい幕引きとなった。