【解説】悲願の金メダル獲得!“フェンシング男子フルーレ団体”金メダル
フェンシング男子フルーレ団体の日本チームは、決勝でイタリア代表を下し金メダルを獲得した。※トップ画像出典/Europa Press via Getty Images
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有効部が頭や腕を除く胴体のみに限定されてるため、より精密な突きと防御が求められる種目。団体戦は、1チーム3人+リザーブで3分間の試合を9試合行い、最終的な合計ポイントを競う。
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世界ランキング1位の日本は、キャプテンの松山恭助選手、飯村一輝選手、敷根崇裕選手という2023年の世界選手権の優勝メンバーに、リザーブの永野雄大選手を加えた4人でパリ大会に臨んだ。
全8チームが参加したトーナメント戦の初戦で、カナダ代表に19点差をつけて準決勝に駒を進めると、準決勝では東京2020で金メダルを獲得したフランス代表と対戦。日本は5戦目でフランス代表に追いつかれはしたものの、また徐々に点差を広げていき、最終的に45-37で勝利した。
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決勝戦の相手となったイタリアは世界ランキング2位の強豪。第1戦で敷根選手が2023年フルーレ個人世界王者のトマゾ・マリニ選手を5-3で撃破。第2戦でも飯村選手がリードを広げました。しかし第4戦目、ギヨーム・ビアンキ選手を相手に敷根選手が6ポイントを失い逆転を許してしまう。
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それでも第5戦で松山恭助選手が同点に持ち込むと、第6戦で飯村選手が4ポイントを先取し再びリード。第8戦には、敷根選手に代わって入ったリザーブの永野雄大選手が5-0と大差をつけた。6点差で迎えた第9戦では、飯村選手の4点連取などで最終スコアを45-36とし、悲願の金メダルに輝いた。
<パリ五輪の戦績>
★1回戦 カナダ代表/○45-26
第1試合:○敷根崇裕 3-4
第2試合:○飯村一輝 6-1
第3試合:○松山恭助 5-4
第4試合:○飯村一輝 8-5
第5試合:○敷根崇裕 5-2
第6試合:○松山恭助 5-2
第7試合:○飯村一輝 5-0
第8試合:○松山恭助 5-2
第9試合:○敷根崇裕 5-4
★準決勝 フランス代表/○45-37
第1試合:○敷根崇裕 5-3
第2試合:○飯村一輝 5-1
第3試合:△松山恭助 5-5
第4試合:●飯村一輝 5-8
第5試合:●敷根崇裕 3-6
第6試合:○松山恭助 7-4
第7試合:○飯村一輝 5-2
第8試合:○松山恭助 5-2
第9試合:●敷根崇裕 5-6
★決勝 イタリア代表/○45-36
第1試合:○敷根崇裕 5-3
第2試合:○飯村一輝 5-4
第3試合:●松山恭助 5-7
第4試合:●敷根崇裕 3-6
第5試合:△松山恭助 5-5
第6試合:●飯村一輝 3-7
第7試合:●松山恭助 5-6
第8試合:○永野雄大 5-0 (→OUT 敷根崇裕)
第9試合:○飯村一輝 5-2
<概要>
パリ五輪の決勝を戦ったメンバーは、敷根崇裕選手、松山恭助選手、飯村一輝選手、リザーブの永野雄大選手の4名。同メンバーは、2024年2月にエジプトのカイロでフェンシングワールドカップで銀メダルを獲得した。今大会の男子フルーレ個人においては、敷根選手が18位、松山選手が10位、飯村選手は4位入賞を果たしている。