清水和良レジェンド・フォト・スタジアム vol. 12
1970年代から現在に至るまで、世界中の試合、世界中のスターを追い続けてきたスポーツ・フォトグラファーの第一人者、清水和良さん。その気が遠くなるほど膨大なアーカイブの中から、清水さんご自身が『キングギア』のために数百点の未公開写真をピックアップ。懐かしの選手、懐かしのスパイク、懐かしのユニフォームをこれでもかと言わんばかりに紹介します。更新は随時。乞ご期待!
金子达仁
|
2016/12/02
98年フランス・ワールドカップでのイングランドは、一人ずつ、スターとヒールを産み出しました。ヒールはアルゼンチン戦で退場を食らったベッカム、ヒーローはキレの鋭いドリブルで「ワンダー・ボーイ」と絶賛されたオーウェンでした。ところが、人生とはわからないもので、4年後の日韓大会で汚名を返上したベッカムに対し、オーウェンは完全に伸び悩み。アンブロを履いて臨んだ06年のドイツ大会でも、これといった活躍はできずに終わります。ちなみに、競り合っているのはパラグアイのガマーラですが、以前紹介したクラウチとの2ショットでは、白地に赤ラインの「キング」を履いています。つまり、前後半でスパイク・チェンジなんて、マメなことしてたんですね。そんなキャラには見えないのに。
(写真/清水和良 文/カネコタツヒト)