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セ・リーグの【最優秀中継ぎ】には中日の鉄壁“松山晋也”支配下登録2年目で大車輪の活躍を見せた今シーズンをプレイバック

横浜DeNAベイスターズがセ・リーグ3位から下剋上を果たし、日本一に輝いた2024年のプロ野球。激しく争った個人タイトルもシーズン終了とともに決定。DAZNが配信する「2024 タイトルホルダー」では、投手5部門、打者6部門を受賞した選手にスポットを当て、今シーズンでの活躍をDAZNオリジナル編集でまとめた特別映像で振り返る。今回は、セ・リーグの最多セーブを獲得した中日ドラゴンズ・松山晋也投手を紹介する。※トップ画像出典/PhotoAC

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支配下登録2年目で、早くも大輪の花を咲かせた右腕

松山は、2022年の育成ドラフト1位で、八戸学院大学から中日ドラゴンズに入団。直後の2023年シーズン6月に支配下選手登録となる。その後1軍で、主に中継ぎとして36試合に登板。防御率1.27の成績をおさめた。そして2024シーズン、59試合に登板し防御率は1.33。まさに大車輪の活躍だった。阪神タイガースの桐敷拓馬投手とともに、43HPを記録し、セ・リーグの最優秀中継ぎ投手賞を初受賞した。

闘志むき出しのセットアッパー

松山のフォームは独特だ。リリースの際に重心は軸足である左の方に流れながら、ポイントとしては真上ともいえる位置で離す。そのため、まるで背負い投げで相手を担ぐように、右腕をダイナミックに振り下ろしている。188㎝という長身から投げ下ろす剛速球が持ち味だ。
2024年4月4日、バンテリンドームで行われた読売ジャイアンツとの第3回戦。2点リードされた状況で3番手として8回に登板した松山投手は、読売ジャイアンツの主軸選手と対戦した。4番の岡本和真選手を150kh/mを超えるストレートで追い込み、外角の変化球をひっかけさせてショートゴロに打ち取ると、5番の坂本勇人選手は154kh/mの真ん中低めのストレートで空振り三振。6番のオコエ瑠偉選手は追い込まれた後、切れのある外角の変化球にたまらず手が出てスイングを取られ三振。2三振を含め1回を見事に抑えた。
その後も快進撃は続く。交流戦でも登板機会が多かった松山。オリック・バファローズの西川竜馬選手や北海道日本ハムファイターズの万波中世選手など、強打者との対戦でも力強いストレートや切れのある変化球で抑えていった。
そして、6月26日甲子園での阪神タイガースとの対戦。1対1の緊迫した場面で9回に登場した松山は、1アウト満塁、1打サヨナラの大ピンチを迎える。しかし、代打の渡邉諒選手を155kh/mの渾身のストレートで三振に切って取った。渡邉選手の悔しそうな表情からも素晴らしい投球だったことがわかる。後続も打ち取って見事に無得点で抑えた。
松山は1点リードされた場面、同点の場面など追加点を与えたくない重要な場面で登板する機会も多く、首脳陣の熱い信頼もうかがえる。闘志を前面に出した投球で、チーム全体を鼓舞する姿は見ていて心が躍る。
10月5日、横浜DeNAベイスターズ戦。勝野昌慶投手からの継投で、同点の7回に4番手で登板した松山。途中出場の林琢真選手を3球でセカンドゴロに打ち取ってHPを獲得した。最優秀中継ぎ投手賞のタイトルを争っていた阪神タイガースの桐敷投手がすでにレギュラーシーズンを終了していることから、打者1人との対戦となったが桐敷とともに最優秀中継ぎ投手賞に輝いた。

守護神が抜けた中日。松山は「抑えを目指している」

中日は、2024年シーズンまで守護神を務めたライデル・マルティネス投手が読売ジャイアンツへの移籍が決定し、守護神が不在となるが、2025年シーズンから指揮を執る井上一樹監督の松山への信頼も厚く、期待がかかる。
野球日本代表「侍ジャパン」の一員としても活躍した松山の、来シーズンに今から目が離せない。


『2024 タイトルホルダー』【セ・最優秀中継ぎ】松山晋也 (中日) より
配信日:2024年12月9日(月)
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