「森を守ることは、サッカーの“未来”を守ること」小野伸二が、明治安田協賛『スマイルフットボールツアー』を通じて伝えたい想い
昨シーズン限りで現役を引退し、現在はJリーグ特任理事を務めるサッカー元日本代表の小野伸二さんが28日、味の素スタジアムで開催されたサッカー教室『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田』に北澤豪さんとコーチとして参加した。小学生の男女128名を対象に、基本技術のトレーニングやミニゲームを実施。さらには「サステナビリティ」をテーマにしたトークセッションも行うなど、子どもたちにとって学びの深い時間となった。
佐藤校长
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2024/04/30
イベント開始の10時15分時点で、すでに25度を上回り、昼過ぎには真夏日に迫る暑さとなったこの日。ピッチサイドに降りた瞬間にむわっとする熱を感じるほど、暑い日差しが降り注いでいた。
サッカー教室前のあいさつで登壇し、小学生から拍手で迎えられたコーチのふたり。北澤は「みんな(サッカーが)上手い雰囲気が漂っていて、頑張らないといけないなと思うんですけど。サッカーが上手くなることはもちろん、いろんなことを考えられる機会にもなる」と同イベントについて説明。
はじめに行われたのは、ドリブル練習。子どもたちはそれぞれ自分なりの「やり方」でボールを運んでいたが、小野が「ドリブルする時に周りを見てる?」「ボールが足元から離れすぎちゃうと、取られちゃうよね。スペースも意識していこう」と一人ひとりと会話をしながらアドバイス。
続いて行われたのは、2人1組のパス練習。右足、左足と交互に蹴り合い、インサイド、インステップ、太ももや胸でトラップしてからのキックなど、さまざまな種類のパスに取り組んだ。
その後のリフティング練習の際には、小野が自ら披露。「やっぱり天才」と思わせるほど、高度な技術をなにげなくやってのけるその姿に、子どもたちは「すげぇ!!」と感激。目を輝かせながら、小野が作る芸術の世界に浸り、魅了されていた。
練習の後には、味の素スタジアムのピッチに上がり、4コート8チームにわかれてミニゲームが行われた。コーチのふたりが巡回しながらプレーに混ざり、「前向いて!」「後ろサポートいないよ!」と大きな声で指示を飛ばしながら各チームを活気づけていく。
サッカー教室終了後には、Jリーグの執行役員である辻井隆行(写真右)さんを交えて、気候アクションについて話し合う「サステナトーク」を実施。地球温暖化を中心に話が展開されるなか、この日も30度近い暑さの中で汗を流した子どもたちに、小野が語りかける。
サステナトークを通じて、豊かな自然の維持・保全していくことの大事さを学んだ子どもたち。今後も歩んでいくであろう彼らの競技人生において、サッカーとの向き合い方を変える大きなターニングポイントになったのではないだろうか。
◆『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田』公式サイト
https://www.jleague.jp/special/Jsmilefootballtour/
サッカー教室前のあいさつで登壇し、小学生から拍手で迎えられたコーチのふたり。北澤は「みんな(サッカーが)上手い雰囲気が漂っていて、頑張らないといけないなと思うんですけど。サッカーが上手くなることはもちろん、いろんなことを考えられる機会にもなる」と同イベントについて説明。
続けて小野は「僕自身もみんなにいいものを見せられるように、そして『今日来てよかったな』『楽しかったな』と思ってもらえるようにしたい。みんなで楽しみましょう」と意気込みを語った。
すると、ボールだけを見ていた子どもたちの顔も少しずつ上がるようになり、空いているスペースを認識しながらドリブルをする様子が見て取れた。
さらに練習中、全体的に大人しい雰囲気を感じ取り、「サッカーって、ひとりでできますか?」と問うた小野。「みんないろんなところから来てるから、まだ友だちじゃないかもしれないけど、サッカーを通じて仲間になる。友だちになる。それを含めて積極的に仲間を呼んでみよう!コーチのことも『小野ー!!』って呼んでいいからね」と笑いを交えながら声を出すことの大切さを伝えた。
小野が「ファーストタッチを大事にすること」を呼びかけ、北澤も「(次のプレーに移りやすい)いい位置で止めないと、いいボールは蹴れないよ」とトラップの重要性を指摘する。
その中で、パス回しがスムーズに行われているペアを見つけると、両コーチは「将来は絶対Jリーガーじゃん」と絶賛。練習を重ねるごとにボールタッチが上達し、この日だけでも明らかな成長を見せていた。
その光景を見た北澤は、「本物を見ることはすごく大事なこと。将来こうなりたいっていう自分を目の前で見ているような、そういう感覚にもなると思うので、(一瞬、一瞬のプレーを目に焼き付けながら)明日からの練習も頑張ってほしい」と子どもたちにエールを送った。
パスを受け取った小野は、積極的にドリブルを仕掛けたり、現役さながらの絶妙なヒールパスで会場を沸かせたりと、自らもサッカーを楽しむことを忘れない。そのスタイルこそ、小野伸二というサッカー人としての在り方なのだと、改めて感じることができた時間でもあった。
「最近の天気どう?暑いよね。サッカーやっててつらいでしょ。僕がみんなぐらいの年齢の頃は、ずっと涼しかった。疲れたなんて思わなかった。最近の子どもたちが『あ〜疲れた…』って言っている姿を見て、それぐらい気候が変わったんだなって…」
温暖化や気候変動による影響を深刻に受け止めながら、目の前の子どもたちを心配そうに見つめる小野。その横で北澤も「そもそも4月で30度はおかしい」と日差しが注ぐ空を見上げながら顔をしかめる。80年後の2100年には、この時期で43度まで気温が跳ね上がるという。
その原因として「二酸化炭素(CO2)濃度の増加」を挙げた辻井は、子どもたちに「森を守ることの大切さ」を説いた。
「乗り物に乗ったり、物を作ったりすることでCO2は排出されてしまいます。ただ、森を守ることで地球はCO2を減らすことができます。Jリーグは明治安田さんと一緒に、そのための取り組みをしているんです」
それを聞いた子どもたちは「森」について自ら考え、積極的に手を挙げて発表していった。こうして少しでも、次世代のJリーガーたちに環境問題に対する理解を深めてもらうことが、小野たちが描く持続可能な未来への一歩になることだろう。
それを聞いた子どもたちは「森」について自ら考え、積極的に手を挙げて発表していった。こうして少しでも、次世代のJリーガーたちに環境問題に対する理解を深めてもらうことが、小野たちが描く持続可能な未来への一歩になることだろう。
最後に、「こういう問題に対して、一人ひとりアクションを起こしていく。大事なスポーツができるように、みんなで協力していこう」と北澤。小野も「自分たちで未来を変えていこう」と力強く話し、イベントを締めくくった。
その後、報道陣の囲み取材に姿を見せた小野は、「気候変動に関して少しでも興味を持ってもらえて嬉しかった。夢見る子どもたちの未来がなくなってしまうのは本当に寂しいこと。少しでも自分自身も含めて環境保全に取り組んでいかないと」とコメント。今後もJリーグと明治安田とともに、サッカーを通じてサステナブルな社会の実現に向けて尽力していく構えだ。
その後、報道陣の囲み取材に姿を見せた小野は、「気候変動に関して少しでも興味を持ってもらえて嬉しかった。夢見る子どもたちの未来がなくなってしまうのは本当に寂しいこと。少しでも自分自身も含めて環境保全に取り組んでいかないと」とコメント。今後もJリーグと明治安田とともに、サッカーを通じてサステナブルな社会の実現に向けて尽力していく構えだ。
この日の開催を皮切りに、1年を通して全20回の開催を予定しているスマイルフットボールツアー。メインコーチである小野は、競技の楽しさはもちろん、「森を守ることは、サッカーの“未来”を守ること」だと、これからも伝え続けていく。
◆『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田』公式サイト
https://www.jleague.jp/special/Jsmilefootballtour/