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サッカー解説者が選ぶ2024シーズンに大活躍した「知らなきゃ損な選手たち」

年間総入場者数が過去最多を記録した2024シーズンのJリーグ。これだけ人気が高まった背景には、ファン・サポーターを魅了する素晴らしいプレーを繰り広げた選手たちの存在が大きいだろう。「Jリーグシーズンレビュー 2024」#8では、元プロサッカー選手でサッカー解説者の林陵平が「知らなきゃ損な選手」をテーマに持論を展開。数多くの優れた選手の中から2人を紹介した。※メイン画像:出典/Getty Images

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関東リーグでプロデビューした苦労人。アルビレックス新潟 長倉幹樹

1人目はアルビレックス新潟所属の長倉幹樹。浦和レッズのアカデミー出身で、ミッドフィルダーとフォワードを主戦場にする25歳。林が「今シーズン素晴らしかったですね」と称賛する長倉選手だが、順風満帆とはほど遠い道のりを辿った苦労人だ。順天堂大学から関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに加入し、シーズン半ばにJ2リーグのザスパクサツ群馬に完全移籍。さらにその1年後にアルビレックス新潟へ完全移籍となり、とうとうJ1リーグの舞台まで上り詰めた。関東リーグからステップアップしてJ1で活躍している長倉選手の存在は、下のカテゴリーで戦っている選手たちに夢や希望を与えるに違いない。試合に出るだけでなく、しっかり結果を出している長倉選手の姿を見て、自身を励まし気持ちを奮い立たせている選手も少なくないだろう。新潟では異質な存在の長倉選手を、林はこう表現する。
「ボールをもらってから自分でドリブルで仕かけることもできる。パスもできる。シュートもできて守備も頑張れる。タフさもあるし、結構線は細いんですけど、強さもあるし、スピードもあるし、しっかり距離も走れる。アスリート能力は非常に高いのも見逃せない」長倉選手のサクセスストーリーの続きを楽しみにしているのは、林だけではないはずだ。
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来源/盖蒂图片社

ゲームをコントロールする中盤の要。東京ヴェルディ 齋藤功佑

2人目は東京ヴェルディ所属の齋藤功佑。横浜FCユース時代にU-16日本代表に選出されたこともある27歳のミッドフィルダーだ。林は「そこまで目立つような選手ではないんですけど、めちゃくちゃいい選手ですよ」と前置きしつつ、2024シーズンはヴェルディの中盤を支える中心的な存在だったと語る。
今季はリーグ戦38試合に出場し、1ゴール5アシストをマークした齋藤選手。相方の森田晃樹にどうしても注目が集まりがちだが、そんな森田選手の活躍を影で支えているのが齋藤選手だと林は言う。アシスト数を見れば、そんな林の見解にも頷ける。中盤でボールだけでなくゲームそのものをコントロールできるのも齋藤選手の持ち味。林はそんな齋藤選手を「日本代表でいう守田(英正)選手みたいなイメージ」と例えた。「気のきいたパスも出せるし、チームのために戦えるし、彼の配球能力は高いし、両足で同じようにボールを扱える選手なので、見ていて本当に技術的に高くミスの少ない選手」と太鼓判を押す。さまざまなポジションをこなせる上に、立ち位置も状況に応じて変えられる選手とあれば、まさに「知らなきゃ損」な選手の1人と言えるだろう。

『Jリーグ シーズンレビュー 2024』
タイトル:#8 知らなきゃ損な選手たち
配信日:2024年12月9日(月)全10回一挙
内容:多くのドラマが生まれた2024年のJリーグ。そんな今シーズンのJリーグを、トピックごとに徹底レビューする特別コンテンツが登場。いまJリーグを最も見ている解説者の1人、林陵平が各テーマについて深掘りし、独自の視点で語る貴重なインサイトはJリーグファン必見だ
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています