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プロ3年目で”最優秀中継ぎ”を獲得した桐敷拓馬ーー2010年以来の70登板達成など大活躍の2024シーズンを振り返る

スポーツチャンネル「DAZN」の「2024 タイトルホルダー」では、2024シーズンのプロ野球で個人タイトルを獲得した選手のハイライト動画を紹介している。その中から今回は、「最優秀中継ぎ」を獲得した阪神タイガース(以下阪神)所属の桐敷拓馬投手をピックアップ。プロ3年目、リリーフに転向して2年目の桐敷投手は、救援に専念した左腕を活かして自身初のタイトルを手に入れた。さらに2010年の久保田智之(現阪神ファーム投手チーフコーチ)以来となる70登板や、17試合連続無失点も記録。そんな桐敷の活躍について紹介していく。※トップ画像出典/PhotoAC

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得意の外ストレートで窮地をしのぐ

2024年4月17日に阪神甲子園球場(以下甲子園)で行われた読売ジャイアンツ(以下巨人)との5回戦。阪神は2回表でノーアウト満塁でピンチを招くものの、中野拓夢選手の好守で先制点を許さない。3回には森下翔太選手のセンターオーバー2点タイムリーツーベースで2点先制に成功。4回にはフォアボールとエラーが絡んだ満塁で肝を冷やし、6回表で2アウト3塁となるがセンターフライ。相手の追加点チャンスを次々と阻み無失点のまま試合が進む。
そして7回表でいよいよマウンドに立った桐敷。2点リードとはいえ当然油断は許されない。3人目で出塁を許すも、4人目で得意の外ストレートで見逃し三振を取って窮地をしのいだ。試合は2-0で阪神が勝利。3安打のタイガースが8安打の巨人を破ったのだ。

2つの空振り三振で失点を1に抑える

2024年4月27日に甲子園で行われた対東京ヤクルトスワローズ(以下ヤクルト)の5回戦。1回で早々に先制点を許すと2回でリードを広げられ、2点を追う形で進むことに。しかし2回裏で小幡竜平選手が放った適時打で1点を返して反撃開始。5回には近本光司選手が2ランホームランで逆転に成功し、さらに大山悠輔選手のタイムリーヒットで追加点を奪って2点リードとなる。
桐敷は7回表の途中で登板。1アウト満塁での交代なのだから、相当なプレッシャーだったことは想像に容易い。1人目は空振り三振を取るも、2人目をフォアボールで出塁させてしまい押し出し四球で1失点。満塁の状態が続いてさらなる失点のピンチに陥るも、空振り三振を取って追加点を許さなかった。岡田彰布前監督からの絶大な信頼にも応えたのだ。
7回裏では森下選手のレフト前タイムリーヒットでヤクルトを突き放す。試合は5-4とわずか1点差での勝利に終わったが、窮地を1失点に抑えた桐敷の好リリーフも勝利に大きく貢献したといえるだろう。

大逆転で2位確定! 70試合目の登板

2024年9月29日に甲子園で行われた対横浜DeNAベイスターズの23回戦。1回と3回に失点を重ねて2点リードされる阪神だが、3回と5回に2点取り返し試合は振り出しに。しかし、6回に4連打を浴び3失点、さらに7回にも1失点し、4点リードされた状態で試合終盤に向かう。
ところが、大反撃に出た阪神が、7回裏でなんと5点奪取に成功して逆転。なんとしてでも勝利を手繰り寄せたい両軍が粘り強い戦いを繰り広げ、試合は8回まで進む。この時点でスコアは阪神リードの7-6。ここはなんとしてでも抑えきりたい。そんな緊張感漂う中登板した桐敷は、プレッシャーに負けず抑え、チームを勝利に向かって大きく前進させた。

この日70試合目の登板を達成した桐敷はこうコメントしている。
「自分は任されたところを投げると1年やってきたので結果70(試合登板)というのはあんまり実感ないですけど多く投げさせてもらってるのはありがたいなと思ってます」(阪神タイガース公式サイトより)
来シーズンも桐敷の活躍に期待したい。


『2024 タイトルホルダー』「【セ・最優秀中継ぎ】桐敷拓馬(阪神)」より
配信日:2024年12月9日(月)
内容:プロ野球2024年シーズンで活躍し個人タイトルを獲得した選手のスーパープレー集
※記事内の情報は配信時点の情報です