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南野拓実が独自の視点で選出!サッカー日本代表“最強の”メンバーが決定
南野拓実は2012年の高校三年生時に、セレッソ大阪のトップチーム2種登録選手としてJ1リーグデビューを果たした。2015年から活躍の舞台を海外のクラブチームに移し、現在はフランスのASモナコに所属。日本代表としての出場経験もあり、2015年にA代表デビューを果たした。歴代最高と言われる現在の日本代表では、主力選手としてチームを牽引し、攻撃陣に欠かせない存在となっている。そんな南野選手が日本代表の中からスピードや持久走などが最強のメンバーを、独自の視点で選ぶ。※トップ画像撮影/清水和良
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南野選手が答える最強の強みを持った選手とは?
1つ目の質問「20m走最強は?」という問いに「大然か純也君かなぁ」と答えた南野選手。セルティックFC所属の前田大然とスタッド・ランス所属の伊藤純也の名前を挙げた。「まぁ20m」と考えたあと「大然」と回答。
前田選手は50m5秒台の快速。伊藤選手も「イナズマ純也」と呼ばれるほどの快速の選手だ。とくに前田選手の最大の強みは、加速力と言われている。世界でもトップクラスだと評価されている加速力から、南野選手も前田選手を選んだのだろう。
続いての「トラップ最強は?」という質問に、「タケかな 久保建英」と南野選手。レアル・ソシエダ所属の久保選手は、ロングボールをピタリと足元に収める、ビタ止めのトラップで度々話題となる。ファンからは「神トラップ」や「美しい」と言われ、その高い技術で世界を驚かせるプレーを見せている。
「ロングフィード最強は?」には「いっぱいうまい選手がいますけど」と悩みながらも「トミで、冨安」と回答。アーセナルFC所属の冨安健洋の名前を挙げた。最終ラインを守る冨安選手は、スピードとパワーがあり守備力が高い。さらに、前線へパスを出すビルドアップも得意だ。精度の高いロングフィードで、これまで何度もチャンスを生み出してきた。その実績から、南野選手も冨安選手を選んだのだろう。
「持久走最強は?」という問いには「やっぱサイドバックの選手とかが強いのだろうけど…」と悩む南野選手。「あっ」と思いつき「長友佑都 最強ですね」とFC東京所属の長友選手の名を挙げた。サイドバックは、攻撃時に最終ラインから前線までを駆け上がり、逆に守備になると自分のポジションまでいち早く戻ることが求められる。長友選手は、とくに疲れ知らずのスタミナがあり、試合を通して走り続けるタフさは圧巻である。
「食いっぷり最強は?」には「食いっぷりかどうかわからないですけど、アオとカオルは飯を食うのが遅くて、いつも最後まで食べているイメージがある」とリーズ・ユナイテッドFC所属の田中碧とブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに所属の三苫薫を選んだ。食べるのが遅い可能性もあるが「あの二人は特にいっぱいご飯をたべているかもしれないですね」と話した。なかなか知ることのできない、田中選手や三苫選手の普段の姿が伝わる回答であった。
最後の問い、「南野選手の最強は?」を聞かれた南野選手。「なんですかねぇ」と迷いつつも「ターン。サッカーのことになりますけど」と力強い声で答えた。
現在、南野選手は代表通算24ゴールを決め、歴代得点ランキング10位タイにランクインしている。その強さの秘訣の1つが高速ターンだ。パスを受ける時に、トラップと同時に体を反転させディフェンスを抜き去る。前を向くタイミングが速いほど、攻撃の選択肢が増えることに繋がる。南野選手はその足元の技術の高さでチャンスを作り出し、得点を重ねてきた。さらにその華麗なターンは、多くのサッカーファンを魅了している。
世界でも最強と評価される選手が勢ぞろいの今の日本代表
それぞれの最強で南野選手が名前を挙げた選手は、海外のクラブチームでも活躍し、世界でもその強みが評価されている。日本人選手が自分の強みを活かしながら、世界でも戦える力を備えていることが、今の日本代表が歴代最強と言われることに繋がっているのだろう。
南野選手が、日本代表で共闘するメンバーの強みを十分に理解していることが、今回のインタビューから窺い知れる。日本代表は短期間でチーム力を上げ、結果を残すことが求められる。お互いのプレースタイルを理解することは、チームが最大の力を発揮する上で重要なことだ。南野選手のインタビューからは、日本代表の選手たちが結束し、一体となって試合に臨んでいることが感じられた。
現在、日本代表は2026年のW杯に向けて、アジア最終予選を戦っている。W杯に出場し、本大会でも良い結果を残してくれることを期待したい。
DAZN『南野拓実が選ぶサッカー日本代表“最強の”○○は?』
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています