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FWケインを軸に攻撃陣の覚醒なるか?決定力不足を克服し、頂点を目指す!FCバイエルン・ミュンヘンの展望

ドイツ・ブンデスリーガを代表する強豪クラブであり、リーグ戦では、2023-2024シーズンこそバイエル・レバークーゼンに王座を譲ったものの、それまでは11連覇を達成していたほどの強さを誇る。また、欧州の舞台でも2019-2020シーズンのCL制覇をはじめ、数々の輝かしい成績を残している。本大会では1次リーグ5勝3敗でストレートでの決勝進出は果たせなかったものの、プレーオフではスコットランドのセルティックFCに対し、2試合合計3-2で勝利。決勝トーナメント進出を果たし、6シーズンぶりのCL制覇を目指す。※イラスト/vaguely

图标kinggear图标KING GEAR编集部 | 2025/02/26

6シーズンぶりのCL制覇の課題は決定力?プレーオフを勝ち進んだドイツの盟主の戦いぶりとは

1次リーグ初戦でクロアチアのNKディナモ・ザグレブと対戦したFCバイエルン・ミュンヘン。前半19分にFWハリー・ケインが先制ゴールを挙げると、前半のうちに3-0と圧倒的なリードを保つ。後半に2点を返されるものの、その後はゴールラッシュで終わってみれば9-2と圧勝。FWケインは4得点を挙げる活躍ぶりだった。初戦から勢いに乗ったかに思えたが、第2節のアストン・ヴィラFC戦では0-1と敗戦。ボール支配率64%、シュート数17本を放ったにもかかわらず、最後までゴールネットを揺らせず悔しい敗戦となった。さらに続くスペインの強豪FCバルセロナ戦では、FWラフィーニャにハットトリックを決められるなど1-4と大敗を喫する。この時点で1勝2敗と負け越しているバイエルンは、第4節でSLベンフィカと対戦。この試合でもボール支配率70%を誇り、圧倒的に主導権を握るが相手GKのスーパーセーブにも合い、なかなか決めきれない。しかし迎えた後半22分、MFジャマル・ムシアラが頭で決めて待望の先制点をもぎ取った。結果的に1-0と勝利したが、シュート数23本を放ちながら得点はわずかに1点とフラストレーションの溜まるゲームだった。第5節はフランス王者のパリ・サンジェルマンFCとの戦い。この試合は前半に獲得したCKからDFキム・ミンジェのゴールで先制。そのまま1点を守り切り、2連勝を飾った。次節のFCシャフタール・ドネツク戦では5-1と大勝し3連勝を挙げるが、第7節のフェイエノールト戦は3-0と完敗。この試合では30本ものシュートを打ちながら最後まで得点を挙げることができず、決定力不足が浮き彫りとなった。全8試合を終えて全体の11位となり、プレーオフに回ることが確定。対戦相手となったセルティックFCには、初戦を2-1で勝利する。有利な状況で進んだセカンドレグは、先制を許す展開だったものの、後半アディショナルタイムに追いつき1-1で引き分けた。これで2試合合計スコアを3-2とし、決勝トーナメント進出を決めた。

▼2024-2025UEFAチャンピオンズリーグ1次リーグ成績

5勝0分3敗/20得点12失点/勝ち点15

2025年シーズン予想フォーメーション

基本フォーメーションは4-2-3-1を採用している。GKはドイツ代表としても輝かしい功績を残してきた絶対的守護神のマヌエル・ノイアーを配置。CBはDFキム・ミンジェとDFダヨ・ウパメカノがレギュラー格として君臨する。左SBは期待も込めて日本代表のDF伊藤洋輝に。中足骨骨折で長らく戦列を離れていたものの、2月15日のレバークーゼン戦で復帰後いきなりの先発出場。昨年王者との大一番となる対戦だっただけに、ヴァンサン・コンパニ監督の強い信頼が見てとれる。右SBにはMFコンラート・ライマーを配置した。中盤の底を担うのは、チームの心臓として欠かせない存在であるDFヨシュア・キミッヒと若手有望株のMFアレクサンダル・パヴロヴィッチ。さらにMFレオン・ゴレツカも控える強力メンバーだ。左SHにはFWキングスレイ・コマン、右SHにはFWミカエル・オリーズが入ると直近のスタメンから予想する。両SHは10番をつけるFWレロイ・サネも実力は十分なので、レギュラー争いはしれつになるだろう。トップ下にはMFジャマル・ムシアラが入りチームの攻撃をけん引する。まだ21歳の若武者ではあるが、すでに欧州では注目株の一人とされているプレイヤーだ。ワントップはエースのFWハリー・ケインが務める。リーグ戦22節が終わった時点で21得点を挙げ、得点力はリーグでも随一。CL1次リーグでも1試合4点を決めるなどチームからの信頼も厚い。

決勝トーナメントの展望ー不安定な戦いを乗り越え、攻撃陣の覚醒が勝負を分ける

2023-2024シーズンは覇権を譲ったものの、ドイツ国内では絶対的存在であり、過去のCLでも数々の功績を残している。実力も実績も疑う余地はないが、1次リーグではどこか不安定な戦いを強いられていたようだ。ブンデスリーガやプレミアリーグといった欧州主要リーグ以外に所属するチームには大勝するものの、FCバルセロナやフェイエノールトには3点差で敗北。勝利したゲームもスコアは1-0が多く、辛くも勝ち進んだようにも見てとれる。その原因の一つがチームの決定力不足だろう。初戦のディナモ・ザグレブでは9点、シャフタール・ドネツク戦では5点を挙げるも、1点が遠かった試合も少なくない。第2節のアストン・ヴィラ戦は17本のシュートを放ちながらゴールに結びつかず、フェイエノールト戦に至ってはシュート30本でノーゴール。勝利したベンフィカ戦やパリ・サンジェルマン戦も試合は優勢に進めていたものの、わずか1点しか挙げられなかった。決勝トーナメントではさらなる強豪相手にエースFWハリー・ケインをはじめとした攻撃陣がどこまで気を吐けるのかに注目だ。

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