カトリエの「マイ・ファースト・スパイク」第7回 柳楽雅幸(台湾女子代表監督)Vol.1 「軍手の先に卓球のラバー! 30年前のGKグローブは素手のような物」
中京高校から法政大学、そして日本リーグの東芝サッカー部でGKとして活躍した柳楽雅幸さん。引退後は横浜F・マリノスのGKコーチを経て、現在は台湾女子代表の監督をなさっています。30年前の日本サッカーを知る柳楽さんの、初めてのグローブ、スパイクとは?(加藤理恵)
KING GEAR编集部
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2017/03/30
加藤:柳楽さんは日本リーグの東芝で川勝良一さん(編注・サッカー解説者。東京V、京都、福岡、神戸の監督を歴任)らとプレーされていたんですよね。
柳楽:そうそう、川勝とは法政からの同期なんです。
加藤:いまの台湾サッカーは、その時代に似ていると伺いました。
柳楽:僕らが現役の頃のような、30年前の日本のマイナースポーツって感じかな。
加藤:W杯に出るのを夢見ていた時代のような?
柳楽:そうですね。いまの台湾代表はW杯に出られるなんて、考えてもいないと思うんです。でも、継続していけば夢は叶うというのを僕は教えているんです。
加藤:そう考えると、台湾にとって日本はすごく良い手本になるんじゃないですか?
柳楽:もちろん。日本をモデルにして取り組む所は沢山あります。しかし現実となると、 難しい事がいろいろあります。
加藤:例えば?
柳楽:日本がこうやっているから台湾もこうやりたい、じゃあやっていこうとなっても、予算がついて来ないだとか。あとは指導者の問題もあります。例えば中学校のコーチであれば、中学で勝たせる事を専門に教えるんですね。
でも本当は、次のステージに上がる事を考えて、この時期に何を教えるべきかを整備しなければいけません。下から上がって来る選手が育ってこないと、代表チームにもつながらないので。
加藤:台湾が30年後に日本のようになるには“いま”サッカーを始める子供達からベースを変えていかなければいけないと?
柳楽:そうですね。そういう所を整備していかないと、難しいでしょうね。
加藤:この企画は、様々な人に初めて履いたスパイクについて伺っているのですが、現役時代、GKだった柳楽さんには“マイファーストグローブ”についてお話いただきたいんです。
柳楽:最初のグローブは、中京高校に入った時に買った、軍手のちょっと目が粗いような素材で、指先に卓球ラケットのラバーのような物がついているやつですね(笑)
加藤:え、軍手に卓球のラバー!? 布っぽい素材って事ですか?
柳楽:そう。布みたいなやつ。僕と同世代の人は知っていると思うんですけど。アシックスが出したのかな? で、その後はウールスポーツの手袋(GKグローブ)でした。
加藤:ウールスポーツ?
柳楽:三日月みたいなマークでね。それが爆発的な人気になって、Jリーガーも皆使っていましたよ。
加藤:30年前のGKグローブって、2、3万円するのに数回使うとすぐ壊れると聞きました。
柳楽:そうですね(笑)。当時は良い物があんまりなかったからね。
加藤:破れるんですか?
柳楽:すぐ剥がれちゃうんですよ。
加藤:卓球のラバーみたいな物が(笑)?
柳楽:もう問題外でしたよ(笑)
加藤:いまだと、てのひらの部分はパフパフした生地じゃないですか。昔は衝撃がもろに来るような、素手に近い感じだったのですか?
柳楽:ほとんど素手みたいなものでした。昔の指導もいまとは違って、素手でボールを掴めなきゃダメだって、よく素手でも練習させられたしね。取れるわけないよね(笑)
加藤:え~!! だって、日本リーグにも強力な助っ人外国人が来ていましたよね?
柳楽:来た来た。ブラジルはもちろん、ウルグアイやアルゼンチンからもいっぱい来ましたよ。
加藤:そういう人のシュートって、すごく強烈だったわけですよね。それを軍手で!?
柳楽:いや、その時はちゃんと手袋(GKグローブ)がありましたよ(笑)。軍手は学生の時ね。
加藤:あ、そうなんですね、ビックリしました(笑)。他に記憶に残っているグローブはありますか?
柳楽:ウールスポーツのものを初めて使ったときは、こんなにボールが掴みやすいのか!と思いましたね。
加藤:他のグローブと何が違うんですか?
柳楽:吸収するというか、ボールが食いついて来るようなイメージがありました。その前にリオゾフが出したグローブを1回使ったんだけど、全然掴めなくて。だけど、ウールスポーツが出てきた時には、良いなって思いました。
加藤:ちなみに柳楽さんの“ファーストスパイク”は何だったんですか?
柳楽:高校生の時に履いたプーマの『キングペレ』。子羊の革で、すごく柔らかかった。練習で履くのがもったいないくらい!
加藤:柔らかさが良いのはなぜでしょう?
柳楽:かつては、革が堅くて足を踏まれても痛くないスパイクが良いと思っていたのですが、キングペレはフィット感が良くて軽くて、感覚が全然違うんです。日本でもこんなスパイクが手に入るようになったんだ! と思いましたね。すごく高価でしたけど。
加藤:どれ位の値段だったか、覚えていますか?
柳楽:当時、2万円くらいしたのかな。
加藤:そう思うと、キーパーって道具が多くて大変ですね。
柳楽:大変ですね~。本当に。
加藤:スパイクもグローブも2万円くらいして、しかも消耗が早い。
柳楽:消耗は早いですね~。昔は芝じゃないでしょ? 土のグラウンドで練習しているから、ジャージの消耗も早い。
加藤:それは大変ですね。
柳楽:でも、段々環境が変わって芝が多くなって、人工芝もハイブリットな人工芝になってきました。そうすると用具も変わって来るし、良い物もたくさん出てきましたよね。スパイクにしても手袋にしても。
<Vol.2に続く> 3月31日公開予定
<我想一起阅读>
My First First Spike Yuins(FC东京)Vol.3“要求钉鞋轻盈,天然皮革比人造更好”
凯瑟琳的“我的第一穗”第三Dragan Murja&Nates Pettnik(大宫)vol.3 Muruja的痛苦。我不介意petunique。
天主教徒的“我的第一穗”第四条Eduardo Net(川崎)第3卷“穗和身体是商业工具,请照顾这两者。”
柳楽:そうそう、川勝とは法政からの同期なんです。
加藤:いまの台湾サッカーは、その時代に似ていると伺いました。
柳楽:僕らが現役の頃のような、30年前の日本のマイナースポーツって感じかな。
加藤:W杯に出るのを夢見ていた時代のような?
柳楽:そうですね。いまの台湾代表はW杯に出られるなんて、考えてもいないと思うんです。でも、継続していけば夢は叶うというのを僕は教えているんです。
加藤:そう考えると、台湾にとって日本はすごく良い手本になるんじゃないですか?
柳楽:もちろん。日本をモデルにして取り組む所は沢山あります。しかし現実となると、 難しい事がいろいろあります。
加藤:例えば?
柳楽:日本がこうやっているから台湾もこうやりたい、じゃあやっていこうとなっても、予算がついて来ないだとか。あとは指導者の問題もあります。例えば中学校のコーチであれば、中学で勝たせる事を専門に教えるんですね。
でも本当は、次のステージに上がる事を考えて、この時期に何を教えるべきかを整備しなければいけません。下から上がって来る選手が育ってこないと、代表チームにもつながらないので。
加藤:台湾が30年後に日本のようになるには“いま”サッカーを始める子供達からベースを変えていかなければいけないと?
柳楽:そうですね。そういう所を整備していかないと、難しいでしょうね。
加藤:この企画は、様々な人に初めて履いたスパイクについて伺っているのですが、現役時代、GKだった柳楽さんには“マイファーストグローブ”についてお話いただきたいんです。
柳楽:最初のグローブは、中京高校に入った時に買った、軍手のちょっと目が粗いような素材で、指先に卓球ラケットのラバーのような物がついているやつですね(笑)
加藤:え、軍手に卓球のラバー!? 布っぽい素材って事ですか?
柳楽:そう。布みたいなやつ。僕と同世代の人は知っていると思うんですけど。アシックスが出したのかな? で、その後はウールスポーツの手袋(GKグローブ)でした。
加藤:ウールスポーツ?
柳楽:三日月みたいなマークでね。それが爆発的な人気になって、Jリーガーも皆使っていましたよ。
加藤:30年前のGKグローブって、2、3万円するのに数回使うとすぐ壊れると聞きました。
柳楽:そうですね(笑)。当時は良い物があんまりなかったからね。
加藤:破れるんですか?
柳楽:すぐ剥がれちゃうんですよ。
加藤:卓球のラバーみたいな物が(笑)?
柳楽:もう問題外でしたよ(笑)
加藤:いまだと、てのひらの部分はパフパフした生地じゃないですか。昔は衝撃がもろに来るような、素手に近い感じだったのですか?
柳楽:ほとんど素手みたいなものでした。昔の指導もいまとは違って、素手でボールを掴めなきゃダメだって、よく素手でも練習させられたしね。取れるわけないよね(笑)
加藤:え~!! だって、日本リーグにも強力な助っ人外国人が来ていましたよね?
柳楽:来た来た。ブラジルはもちろん、ウルグアイやアルゼンチンからもいっぱい来ましたよ。
加藤:そういう人のシュートって、すごく強烈だったわけですよね。それを軍手で!?
柳楽:いや、その時はちゃんと手袋(GKグローブ)がありましたよ(笑)。軍手は学生の時ね。
加藤:あ、そうなんですね、ビックリしました(笑)。他に記憶に残っているグローブはありますか?
柳楽:ウールスポーツのものを初めて使ったときは、こんなにボールが掴みやすいのか!と思いましたね。
加藤:他のグローブと何が違うんですか?
柳楽:吸収するというか、ボールが食いついて来るようなイメージがありました。その前にリオゾフが出したグローブを1回使ったんだけど、全然掴めなくて。だけど、ウールスポーツが出てきた時には、良いなって思いました。
加藤:ちなみに柳楽さんの“ファーストスパイク”は何だったんですか?
柳楽:高校生の時に履いたプーマの『キングペレ』。子羊の革で、すごく柔らかかった。練習で履くのがもったいないくらい!
加藤:柔らかさが良いのはなぜでしょう?
柳楽:かつては、革が堅くて足を踏まれても痛くないスパイクが良いと思っていたのですが、キングペレはフィット感が良くて軽くて、感覚が全然違うんです。日本でもこんなスパイクが手に入るようになったんだ! と思いましたね。すごく高価でしたけど。
加藤:どれ位の値段だったか、覚えていますか?
柳楽:当時、2万円くらいしたのかな。
加藤:そう思うと、キーパーって道具が多くて大変ですね。
柳楽:大変ですね~。本当に。
加藤:スパイクもグローブも2万円くらいして、しかも消耗が早い。
柳楽:消耗は早いですね~。昔は芝じゃないでしょ? 土のグラウンドで練習しているから、ジャージの消耗も早い。
加藤:それは大変ですね。
柳楽:でも、段々環境が変わって芝が多くなって、人工芝もハイブリットな人工芝になってきました。そうすると用具も変わって来るし、良い物もたくさん出てきましたよね。スパイクにしても手袋にしても。
<Vol.2に続く> 3月31日公開予定
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凯瑟琳的“我的第一穗”第三Dragan Murja&Nates Pettnik(大宫)vol.3 Muruja的痛苦。我不介意petunique。
天主教徒的“我的第一穗”第四条Eduardo Net(川崎)第3卷“穗和身体是商业工具,请照顾这两者。”